「感情」が邪魔をする
人間は「感情」を持っています。
この「感情」という心の働きが、ときに成長を妨げます。
例えば、先輩や上司に
「お前、○○なところがダメなんだよ!」
と強い口調でアドバイスをされたとします。
言ってることは正しいけど、言い方が気に入らない。
Aさんはこのように考えます。
「そうか、ここがダメなところなのか。よし、直すように心がけよう!」
Bさんはこのように考えます。
「言ってることはわかるけど、そんな言い方しなくても・・・ムカつくなぁ・・・」
決してAさんが正しいとかBさんが間違っているとか、そういうことではありません。
ただ、成長スピードはAさんの方が格段に早いと思われます。
何故ならAさんは、相手の言い方や自分の受け止め方といった、感情的な要素を一切削ぎ落として、情報として捉えようとしています。
一方Bさんは、「感情」に固執してしまっており、アドバイスされた内容という情報は、ほとんど心に残っていないでしょう。
よって、結果として自分に有益な情報を得られたAさんの方が成長が早いと言えるのです。
本当に成長したいならば、悔しいだとか、腹が立つだとか、そういった成長の妨げになる恐れのある要素を一切排除して、貪欲に物事の本質を捉えにいこうとする必要があります。
もちろん、生きていれば自尊心=プライドを選択しなければならない場面もあります。
しかし、そんなことは稀です。
「感情を捨ててロボットになれ!」
ということではありません。
感情は人とコミュニケーションを図る上でも非常に大切なものです。
ここで言いたいことは
「利益を得るために、本質を見逃すな!」
ということです。