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憲法

平等原則(1)

ここでは、憲法第14条(法の下の平等)について解説します。 第14条は以下の通りです。 「国民は①法の下に②平等であり、③人種・信条・性別・社会的身分・門地で差別してはならない」 第14条は条文解釈が重要となってくるので、ひとつずつ解説していきます。 …

憲法保障(2)

<二重の基準> 二重の基準とは、裁判所が違憲審査をする場合に、その判断基準を明確にするため、人権を精神的自由と経済的自由に分け、精神的自由を規制する法律は厳格に、経済的自由を規制する法律は緩やかに審査するという理論です。 何故このように精神…

憲法保障(1)

<憲法の全体的な流れ> 憲法の究極の目標が「個人の尊厳」の実現にあることは、以前お話ししました。(第13条前段) 憲法はこの理念を実現するために、国民に人権を保障しています。 しかし、人権は絶対的に無制約なものではありません。 何故なら、人権同…

憲法総論(2)

<法治主義と法の支配> 「法治主義」と「法の支配」、この2つの概念は似て非なるものです。 両方とも、ヨーロッパ発祥の概念ということは変わりませんが、しっかりと違いを把握しておきましょう。 一言で説明すると、「法治主義」とは、国政が議会の定めた…

憲法総論(1)

<憲法の全体構造> 憲法は大別すると、①人権と②統治からなります。 では、この二つはどのような関係にあるのでしょうか。 「個人の尊厳」の実現、これが憲法の究極の目標となっています。(=国民の個人個人が皆尊重されるべき)(第13条前段) その理念を…