面接試験の本質(2)
面接はウソつき大会でも、場を盛り上げる力を見る場でもないことは、前回の記事からわかったかとおもいます。
では、何が最も必要なのでしょう。
それは、自分のことをいかにして相手にわかってもらうか、という視点です。
何故面接試験があるのかというと、採用側は、学力以外の面からその人を知りたいと考えているためです。
そのため、①自分のことを自分自身がよく知り、②相手に分かりやすく伝える力が必要となってきます。
まず、①の自分自身のことをよく知るというところから見ていきましょう。
自分自身のことをよく知るためには、自分の経験の棚卸しが必要です。
この棚卸しのことを、一般的に「自己分析」というのです。
自己分析はどうやって行えばいいのでしょうか。
まずは、自分の今までの人生を大雑把に紙に書き出してみてください。
【幼稚園→小学校→中学校→高校→大学】
といった具合です。
次に、直近の出来事から順番に、何をしていたかを書き出します。
【大学→講義・ゼミ・アルバイト】
そこから、更に詳しく見ていきます。
【アルバイト→何故そこで働こうと思ったのか・どんなことをしていたのか・その経験から得たものは何か】
この作業を「深堀り」といいます。
ひとつの出来事を徹底的に深堀してください。
そして、それを出来事の数だけ繰り返してください。
これで、自己分析は完了です。
次に②相手に分かりやすく伝えるということを見ていきます。
分かりやすく伝えるためには、相手が何を知りたくてその質問をしているのか、といった質問の本質を考えることが必要です。
質問の本質を考えるには、面接官の立場にたつことが重要です。
面接官の立場にたつとは
何故この質問をしてきたのだろうか→相手は自分のどんなことを知りたいのだろうか→知りたいことに対して自分はどう答えればいいのだろうか
といったことを、ここでも深堀りしていってください。
相手の立場にたつには、相手の事情を想像する力が必要です。
相手の事情を想像する力は、当事者意識を身につけることで自然と身につきます。
相手の立場にたてば、分かりやすく自分を伝えることができるはずです。
あとは、小手先のテクニックです。
「伝えたい点は○個あります。一つ目は~、二つ目は~・・・」
といった具合に、予めこれからいくつの話題があるのかを示してから話をはじめる、といった具合です。
この辺りの話は、市販の面接本に書いてあるので割愛します。
面接は試験です。
試験は準備しなければ絶対に受かりません。
逆に言えば、準備をすれば受かります!
しっかりと準備をして立ち向かいましょう!