特別区(東京23区)職員I類採用試験
特別区(東京23区)職員I類採用試験は、東京23区役所職員になるための試験です。
願書の段階で、どこの区役所がいいか希望を出すことになります。
ここでは事務の試験の流れについて記載します。
※ここに記載しているのは平成28年度試験の流れです。
最新の情報は必ず受験案内やホームページで確認してください。
①一次試験
教養試験(2時間・48 題中40 題解答)→性格検査(30分)→専門試験(1時間30分・55 題中40 題選択解答)→論文(1時間20分・2 題中1 題選択解答)
教養試験・専門試験は五肢択一式です。
問題の傾向としては他の公務員試験に比べて優しいので、高得点を狙いたいところ。
性格検査は、試験の合否には関係ないとのことなので、リラックスして臨んでよいでしょう。
問題は論文です。
特別区試験のキモは論文に言っても過言ではありません。
択一で良い点数を取っていても、論文試験で失敗したために一次試験落ちとなった人の話をたくさん聞きます。
また逆に、択一で失敗しても論文が会心の出来で合格できた、という人の話も聞きます。
ですので、仮に択一試験ができなかったとしても、最後まであきらめないでください。
②二次試験
口述試験【1回】
一次試験合格者のみが、二次試験の口述試験を受験できます。
面接官は、特別区人事厚生事務組合所属の管理職の他に、各区の管理職も応援に来ているようです。個別面接で、面接官の人数は2~3人です。
口述試験といっても、知識を試されることはなく、基本的には面接シートの基づいた質問が行われます。
このフェーズでは、どこの区を志望しているかや各区の課題などは聞かれません。
なぜ公務員、特に特別区職員を志望しているのかや、自分が今まで取り組んできたことなどを聞かれるので、しっかりと動機が言える準備や自己分析を行っておきましょう。
③各区面接
二次試験に合格すると、採用候補者名簿登載通知が届きます。
事実上の合格です。
しかし、この後にまだ各区面接が残っています。
どの区から面接のお呼びがかかるかは、願書に記入した志望順位やその年の各区の募集状況、そして何より一次試験・二次試験の結果により、採用候補者名簿に何位で登載されているかが重要となります。
前述のような要因が勘案されて、連絡が来ます。
(採用候補者名簿の採用順位が低いと、お呼びがかからないことがある、という話を聞いたことがありますが、定かではありません。)
各区面接で一番大切なのは、その区のことをどれだけ理解しているか、何故その区を志望しているのか、といったことです。
区長の名前はもちろんのこと、予算規模等、区の概要について知っておく必要があります。
何より、区がどんな政策に力を入れているかを知っておくのが重要です。
区の政策や予算について知りたければ、各区がホームページに公開している「事務事業概要」や「予算のあらまし」を確認しておきましょう。
④内定
各区面接に合格すると、晴れて内定となります。
もしも各区面接が通らなければ、もう一度どこかの区からお呼びがかかり、区面接を受けることになります。
(選り好みしなければ、いずれかの区から内定をもらうことができると思いますが、面接の前段階で断ってしまうと、採用候補者名簿に登載されているにもかかわらず、どこの区にも内定がもらえなかった、といった事態になってしまう可能性があるので注意が必要です。)